朝の猫 夜の猫
彼の朝はいつも早い。
私が仕事の時は7時に起きるより早く起きて、ベッド上をうろうろしている。
私が休みの時はたまに私の方が早く起きるが、私が起きれば彼はあくび一つして起き上がる。
そして朝ごはんを食べた後は自分の部屋に戻り、日向ぼっこや窓際から街を眺めて一日を過ごす。
ベタベタせず、お互いの時間を過ごしている時の彼のお気に入りの場所。
窓際で陽を浴びる姿は絵になる。
きっとどのお家の猫さん達も絵画の様におさまっているんだろう。
暖かい陽が沈み、部屋が肌寒くなると彼は仕切りに一緒にいようと私を誘ってくる。
いつも一緒に座るソファに腰を下ろすと太ももに頭を擦り付けて、彼はゴロンと倒れ込む。
そして、ゴロゴロと甘えた仕草を見せてピッタリと寄りそう。
朝の猫と夜の猫。
ギャップ萌えを噛み締めながら、彼の小さなおでこを撫でて今日も幸せを感じているのだ。